松江って都道府県の県庁所在地を覚えるときに愛媛県の松山や香川県の高松とこんがらがりませんでしたか?
県名と一致しないばかりか、どれも”松”の字が入る…とややこしさを加速させる…
そんな一つである松江市には日本で現存する12天守の1つである松江城や松江城の堀川をめぐる遊覧船、縁結びの神様で知られる八重垣神社などの観光スポットが目白押しです!
ぜひ実際に行ってみた情報を皆さんにシェアしたいと思います!
松江はどこ??歴史は??行き方は??

松江市は島根県の右上に位置し、宍道湖と中海を通る大橋川で市が南北に分断されていて、水の都とも呼ばれています。
江戸時代には松江藩の城下町として栄え、現在も山陰地方の最大都市です。
現存する12天守の一つである松江城や松江城の堀川をめぐる堀川遊覧船、縁結びの神社である八重垣神社、2025年の連続テレビ小説のモデルとなった小泉八雲と妻・セツのゆかりの地などがたくさんある魅力的な観光都市でもあります!
松江への行き方は、飛行機では出雲縁結び空港(※JAL、J-AIR、JAC、FDAの運行)もしくは米子鬼太郎空港(※ANAの運行)から、電車なら岡山駅から特急やくもに乗り換え、九州方面からだと山陰線を使用します。
松江に行ってみたルートと所要時間をご紹介
前日に出雲・玉造温泉に行き、玉造温泉で宿泊していたので、この日は玉造温泉からのスタートになりました。
※出雲・玉造温泉のこともご興味あれば下記へどうぞ!
8:45 旅館出発

私の泊まった旅館は駅への送迎を行ってくれており、8:50に送迎バスで駅へ移動しました。
9:15 玉造温泉駅 ~ 9:22 松江駅へ
平日の朝ということもあり、電車はそこそこ松江に向かう人で混んでいましたが、玉造温泉駅から松江駅へは7分ほどでした。
そして9:22に松江駅に到着後、松江駅構内にあるロッカーに荷物を預けます!
9:30 いざ八重垣神社へ…!そして、ありがたい提案をもらう…!
本日、最初の目的地は縁結びの神社の八重垣神社に決めていました。というのも、他の松江市中心部(松江駅のちょうど北側)の観光スポットに行くのであれば、先に駅の南側である八重垣神社に行くのが効率がいいと思ったからです。
また、八重垣神社へのバスは行き帰りともに1時間に1本程度と少なく、なるべく効率よく回りたいと思い、行きはタクシーで八重垣神社に行くことにしました。
そして、私の運命はここでとある方向へ進みます。
乗ったタクシーの運転手さんに八重垣神社までとお願いすると、「バス少ないけど帰りは大丈夫?しかも八重垣神社に行くのに神魂神社とかは行かなくていいの?」といわれました。
実は私、日本最古の現存する神魂神社には行ってみたいなと思っていたのですが、バスで行くには遠いし、ペーパードライバーだから車の運転は怖いし、タクシーの時間貸切もあるけど予約めんどくさいな…というのであきらめていたんです。
そのことを伝えると、タクシーの運転手さんに「時間貸切してあげるよ」と急なことながらも時間貸切をOKしてもらったんです!
そこから1時間半タクシーを時間貸切で八重垣神社などを回ることにしました。
9:40 八重垣神社

縁結びで有名な八重垣神社は出雲大社にも祀られている素戔嗚尊とその奥様である稲田姫が祀られています。この素戔嗚尊が八岐大蛇から八重垣を作って稲田姫を守ったことで、夫婦になり八重垣を作ったこの地にに宮造りをして「八重垣神社」として、出雲の古社・名社として今に至ります。
そして、八重垣神社といえば、やはり「鏡の池」です。稲田姫が八岐大蛇から逃れるために隠れていた際に飲料水として使い、また姿を映していた池に、縁結びの遅速を占うことができるとして人気です。

ちなみに早く沈む(15分以内)で良縁が早く、遅く沈む(30分以上)が縁が遅く、近くで沈むと身近な人、遠くで沈むと遠方の人とのご縁があるといわれているそうです。
占いの神は神社の拝殿の右手にある社務所でいただきます。※ちなみに100円玉をのせなければいけないので、もしここでなければ両替もしていただけます。
本当か…?というような話ですが、私が母から聞いた話によると、「かれこれ40年以上前に母の会社の同僚女性たちがこの鏡池で占ったところ一人だけバスの時間になっても全然に沈まず、みんなにせかされて結局沈む瞬間を見れず…。そして当時はお見合いなどでも女性陣が次々結婚していく中でもその人だけ最後まで残っていた…。」と。母も結局先に結婚したため、その方が結婚したかも最後まで知らない…。という結構あたるのかもというエピソードを聞いて、実際にやってみることに。
私はなんと5分程度で沈みました!ですが、八重垣神社に参拝してからかれこれ10か月程度たちますが、なにも音沙汰なしです…。早くってどれくらいのスパンなのか気になり始めてしまう今日この頃です。引き続き検証したいと思います…!
もちろん、こんな占いには興味ないわという方も是非この鏡の池のある奥の院まではご参拝されてください。木々が生い茂り、とてもリラックスでき、まさにパワースポットという場所です。実際に文豪・小泉八雲もここを「神秘の森」と称したそうです。
また、もう一つ八重垣神社でおすすめしたいのが宝物収蔵庫です。追加で料金がかかってしまい、かつ小さな収蔵庫なのですが、かつては神官のみが拝謁できた本殿内の素戔嗚尊、稲田姫などの六神が描かれた壁画を見ることができます。せっかくなので、神様が描かれた貴重な壁画を見てさらにご利益をもらえるかなと思います。
10:25 神魂神社(かもすじんじゃ)

続いて向かったのは、日本の創世神である伊弉冊大神と伊弉諾大神を祀り、縁結、授児、安産、商工繁栄などのご利益があるとされる神魂神社です。もともとは出雲国造の大祖天穂日命がこの地に出雲の守護神として創建されたそうです。かつての古代出雲の中心部であったため、諸説はありますが、かつて神在月(神無月)に神々が集まっていたのは神魂神社だったという話もあります。
そのため、パワースポットとしても有名な神社です。「神の魂」という名の神社なので、それだけでパワーがすごそうですよね。
この写真は二の鳥居に当たるのですが、ここを通る瞬間雰囲気が変わります。神魂神社に行ってみたくてネットで色々と調べていた時に皆さんがここは一気に空気が変わるという風に述べられていたのですが、実際にその通りだと感じました。森の中にあるためなのか、一気に空気が清々しく変わったと思いました。また、日差しが強い日だったので、余計に木々が輝いていました。

参道の石段を上ると見えてくる本殿は、1346年に造営された現存する日本最古の大社造り建築の遺構で国宝にも指定されています。出雲大社の大社造りは塀に囲まれているためよく見えませんが、ここでじっくりみることができます。
平日の午前中は参拝客が私と他の一組しかおらず、境内をゆっくり参拝することができました。
ただ、境内は広くないので、20分もあれば境内にある末社にもそれぞれ参拝できました。
また、ここにも小泉八雲は訪れてこの地に伝わる伝承について書き記したそうです。
10:45 島根県立八雲経つ風土記の丘

目的地だった八重垣神社と神魂神社に行けたことで私はかなり満足していたのですが、まだ時間があるからどうする?とタクシーの運転手さんに聞かれて、どこかおすすめありますか?と聞いて連れて行ってもらったのが「島根県立八雲経つ風土記の丘」です。せっかくだからここら辺を一望できるところに連れて行ってあげるよと言われて連れてきていただきました。
八重垣神社や神魂神社の位置する地区は大庭地区といい、出雲国風土記の舞台となった「古代文化発祥の地」と呼ばれているそうです。実際にこの地区には数々の古墳などの遺跡が見つかっています。
現代では電線の鉄柱とかが見えていますが、神聖な場所だったんだな~と思うとしみじみしてしまいます。
ちなみにこの「島根県立八雲経つ風土記の丘」は松江市の小学生が社会科見学できたりするんだよ~と運転手さんが教えてくれました。確かにここでは、その遺跡があったころに人が住んでいた家などが再現されたものが建っていたりと社会科見学に来るような場所だなと思いました。
11:05 真名井の滝

この日は本当に暑い日だったので、運転手さんが最後に涼しいところに立ち寄ってから帰ろうかと提案してくださり、最後に連れて行ってもらったのがこの真名井の滝です。周りが木々に覆われており、マイナスイオンがたくさん出ていそうだな~と。実際に30度近くになる日でも水がとても冷たく、気持ちよかったです!
真名井とは「生命力あるれるその力が湧き出る泉」という意味だそうです。この看板によると太古の昔から透き通ったきれいな冷たい水が流れ、ここ一帯の水田での米作りに活用されてきたとのこと。また、以前は日本酒造りにも使用されたり、そうめん流しも行われていたそうですが、どちらも近年は行われていないようです。
また、昔にはこの滝のそばに真名井神社と称する小社があり、それがここから500mほど離れたところにある真名井神社ではないかという話もあるそうです。真名井神社は今回訪問できなかったのですが、帰宅後にいろいろと調べてみたところ、出雲国風土記にも記載されているほどの古い自社でこちらも大社造の本殿に伊弉諾尊と天津彦根命を祀っているとのことでした。他の方の参拝写真などをみるに、この真名井神社もいつかぜひ行ってみたいなと思いました!
11:20 松江駅へ
松江駅への帰りの道中でも運転手さんが「ここらへんはね~」とその土地ならではのことなどをいろいろと教えてくれました。最後までいい運転手さんでした。本当にありがたかったなと思います。
個人的にタクシーの時間貸切は、やってよかった!と思います。というのも、タクシーの運転手さんって当たり前ですけど、その土地のことをよく知ってますし、観光客を乗せること多いんですよね。なので、観光客に喜んでもらえるような話題を知っていることが多いと思います。
ただし、個人的にはタクシーの貸切はぜひ予約をすることをおすすめします。
というのも、私は今回はたまたまいい運転手に出会うことができたおかげですぐに時間貸切にしてもらうことができました。しかし、元・旅行会社に勤めていた経験からも本当は事前に予約したほうがいいんだよねと思います。
もし、よければ下記にタクシーの貸切のメリット・デメリットをまとめてみたので、参考にしてみてください。
松江観光後編へ…
タクシーを貸切にしてもらったおかげで午前中だけでも4か所も訪問することができました!
後編については下記をご参照ください!
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