イングリッシュガーデンが大好きな母のリクエストでイギリスのオープンガーデンに行ってきました！実際の訪問方法などをお伝えします。
オープンガーデンとは？
そもそもオープンガーデンとは何か…。それはイギリスの慈善活動の一つです。ナショナル・ガーデン・スキームという慈善団体がその主体となっています。
オープンガーデンに参加している美しいお庭を見る代わりに、見学者から入場料をもらい、その集まったお金を寄付に充てるという取り組みで、約100年前から始まりました。
このオープンガーデンに参加できるお庭はこのナショナル・ガーデン・スキームの厳しい審査を勝ち抜いたいわゆる認められたお庭で、大きな観光地となっているお庭はもちろん、個人のお庭もあります。ただ、選ばれるためには雑草の1つも生えていたらいけないんだとか…。
毎年3月にイエローブックといわれる選ばれたオープンガーデンのお庭たちが記載された冊子が発行され、それをもとにガーデニング好きの人たちがいろんなお庭を訪問し始めるそうです。
実際に個人のオープンガーデンに訪問！
大きな観光地のお庭には比較的行きやすいですが、個人のお庭に訪問するのは少し勇気がいりますよね。
でも、このオープンガーデンに参加しているお庭の作り主さんは、「ぜひ自分の庭を見て行って！」と明るく招きいれてくれます。実際に私も今回初めて訪問したのですが、日本から来たと伝えると、「それはよく来たね！」と迎え入れてくれました。
なので、ここでは実際に私が訪問したときの体験をお伝えします。
先ほどお庭の情報が載っているイエローブックが発行されていると述べましたが、このイエローブックは駅でも配布されていました。私が冊子をもらった駅は「Richmond駅」です。
なぜ「Richmond駅」でもらったのかというと、ガーデニング好きの母のリクエストで、ガーデニングショップとして有名な「Petersham Nurseries」に行くために降りたのがこの駅でした。
※後ほど「Petersham Nurseries」の行き方もお伝えします！
その駅には小さな観光案内所が駅の出入り口のところにあり、そこのスタッフさんに「オープンガーデンに行きたいんだけど、どこかある？」と聞くとそのイエローブックをくれました。そして、「このURLに飛べば、そこからでも情報が見れるよ」と教えてくれたのが、下記URLです。
※ちなみに英語のみのページです。
この「National Garden Scheme」の「FIND A GARDEN」のタブを押すと地図から探すことができるので、自分の現在地に合わせて探すことができ、非常に便利でした。
また、このサイトでは自分がどんなお庭を見たいかというテーマ別に調べることもできるので、自分がみたいテーマによって検索してみるのもおすすめです。
私と母は、もともとキューガーデンに行く予定だったので、そのキューガーデンの最寄り駅「Kew Gardens駅」の近くにあるオープンガーデンのところに行くことにしました。
駅のキューガーデン側とは反対側の住宅街のすぐにそのオープンガーデンのお家はありました。個人宅なので、入っても大丈夫なのか心配になるところですが、入口にイエローブックと同じデザインのポスターが張ってあり、それでこのお家がオープンガーデンをしているという確認ができました。
また、オープンガーデンは先ほどもお伝えした通り、入場料を寄付する慈善活動なので、入場料がかかります。
その入場料は、あらかじめ先ほどの「National Garden Scheme」のページから支払う方法と現地での支払いも可能なお庭もあります。
実際に私も1件目のお家には、ネットでチケットを購入していきました。
予めネットから支払うには、該当するお庭のページに”BOOK”というボタンがあるので、それを押します。次にメールアドレス、名前、電話番号の記載と必要枚数の入力が求められます。そのあとに支払い方法を選んで（私はクレジットカード払いにしました)、支払いを済ませると登録したメールアドレスに購入完了の連絡と「このメールがチケットだからこのメールを入場のときに提示してね」メールが届きました。
現地でその2通目のメールを提示したら中に入ることができました。
1件目のおうちは、ご夫婦でオープンガーデンをされていて、日本庭園思わせるようなデザインがされていました。中に入らせてもらうとお家の方が少しお庭の説明をしてくれました。
（ちなみに母がこのお庭日本のNHKで見たかも…というので、「日本のテレビに出てた？」と聞くと「出たことないよ～笑」と明るく返してくれました笑）
また、そこで奥様のほうが「少し歩いたところに別のオープンガーデンもあるから行ってみて。そこではお菓子や飲み物も食べれるわよ」と教えてくれたので、近くの別のお庭にも行ってみることにしました。
2件目のお庭は歩いて7分ぐらいのところにあり、このお家もポスターがあったので、すぐに見つけることができました。
このお家では、まだネットからチケットを買ってないと伝えると、「ここでカードでも払えるから大丈夫だよ～」とその場で払わせてくれました。
※ちなみに1件目のお家もほかの方が現地払いをされていたので、現地払いも場所によっては十分にできそうです。ただ、お家にもよると思うので、必ず聞いてみましょう！
2件目のお家はご家族全員でオープンガーデンの準備をされているみたいで、お父さんがお庭の説明を、娘さんや息子さんが手作りお菓子を勧めてくれました。（たしか1ピース2ポンド前後でした。ガトーショコラやビクトリアサンドウィッチケーキなどいろいろありました！しかもグルテンフリーに配慮したケーキもあって、恐るべきホスピタリティーでした…！）
また、近所の人なのか、親戚の方なのか、お花を持ってお祝いに来ていました。それくらいオープンガーデンに選ばれるのはすごいことなんだ…！と実感しましたね笑
時間などの関係で、私たち親子がロンドンで回れたオープンガーデンのお家は2件だけでしたが、どちらのお家も温かく迎えてくれました。
おそらく、もともとの始まりが慈善活動のためなので、参加者の皆さんもとてもやさしい方が多いんだろうなと思います。また、みんな端正を込めて作ったお庭を見てほしいという気持ちが強いので、たくさん話しかけてくれました！
もし、イングリッシュガーデンがお好きであればいかれてみてはいかがでしょうか？
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