サンライズ出雲に乗って2泊3日で神々が集まる出雲と山陰の最大都市で歴史ある松江に実際に行ったレポートの3日目松江のついに後編です。
実際に行ってみた観光地の所要時間などをまとめました!
(松江観光の前編は下記へどうぞ)
松江市の中心部の観光地
さて、午前中に向かった八重垣神社や神魂神社などは松江の中心部から少し離れてしまっているためバスなどの交通事情をよくチェックし、必要であればタクシーやレンタカーを使用されることをおすすめしますが、松江駅の北側の観光地は基本歩いて回ることができます!
また松江市の観光の中心となるのは、松江城のお城はもちろん、日本に帰化し「知られぬ日本の面影」「怪談」を執筆した小泉八雲(パトリック・ラフカディオ・ハーン)のゆかりの地を巡ることです。2025年の朝ドラはこの小泉八雲の妻・セツさんのため、これからますます縁の地を巡りたいという方が増えそうです。
11:25 松江駅を出発
午前中に松江駅の南側にある八重垣神社などを参拝し松江駅に戻ってきたので、今度は松江駅の北口にあるバスターミナルに向かいます。
ちょうど北口のバスターミナルに行くとちょうど松江城に向かうバスがあったので、それに乗りました。
11:50 松江城大手前に到着

国内に現存する12天守のひとつであり、国宝の松江城の入口に到着です。
※ちょうどこの右手側には、松江城のお濠を巡れる堀川めぐりの乗船場がるのですが、個人的には先に松江城を見に行くことをおすすめします!(その理由も後ほど堀川巡りのところでご説明します)
松江城は最初の松江藩主であった堀尾氏によって1607年から1611年にかけて建てられ、その後3年間ほど京極氏が、そしてその後は徳川家康の孫にあたる松平直政が初代となって以後233年間、松平氏が城主を務めていました。
現在の場内には天守閣の他に、松江神社や興雲閣など見どころ満載です!
ただ、明治初期に作られた擬洋風建築物である興雲閣はこの日は貸し切りで使われており、残念ながら詳しくみることはできませんでした…。
一方で松江神社のところにあるお稲荷様ではこんなにかわいい狛犬ならぬ狛狐さんが…!

天守閣につくまでにも見どころたくさんです。
12:15 松江城天守に到着

そんな感じでゆっくり城内を探索してようやく天守閣のところまでやってきました。
この写真ではよくわかりませんが、天守閣の屋根瓦が千鳥(ちどり)の形状に似ていることから松江城は別名「千鳥城」とよばれています。
お城の黒が青空に映えてとてもきれいでした!
さて、松江城は天守閣の中にはいって見学し、望楼のところまでいくことができます!
もちろん靴は脱いでの見学になるのですが、床が滑りやすく、また階段は急なので、できれば動きやすいズボンなどで見学するほうがいいなあ…といってみて思いました。
それでも城内を見学する価値は十分にあります!松江城のことや松江の歴史、松江城の昔の鯱などの展示はもちろん、望楼から眺める景色はとてもすてきで、宍道湖を見ることができます。

昔は今のように高い建物はなかったと思うので、歴代の藩主の人はもっと素敵な景色を見ていたのかなとしみじみしてしまいました!
ちなみにここまで登るのに要した時間は中の展示品などを見ながらきたので。大体30分ほどでした。
13:15 城山稲荷神社へ

松江城天守の見学を終えて、松江城の北側に向かいます。途中松江護国神社も少し参拝した後に見えてくるのがこの城山稲荷神社です。
松江城の敷地内にあり、かつては2000体以上の狐の石像があったといわれ、小泉八雲も学校への通勤の途中に通うお気に入りの場所だったそうです。
また、もともとこの城山稲荷神社は松平直政が松江に来た時に夢枕で美少年から「城内に住む場所を作ってくれたら、火事から守ってあげるよ」といわれて建てられたと伝わっており、松江ではこの城山稲荷神社の火除けのお札を昔はみんな戸口に張っていたそうで、小泉八雲も火除けのお札をイギリスのオックスフォード大学にある博物館に送ったそうです。
今も狐の石像が境内にあるのですが、小泉八雲が訪れたころよりもその数は半数以下になっており、旅行雑誌の写真などで見るほど圧巻…!という感じでは個人的にはないなと思ったのですが、明治時代にはこれよりももっとたくさんあったと思うと一度見てみたかったなあと思わずにはいられない場所でした。
13:30 小泉八雲旧居と小泉八雲記念館

城山稲荷神社から歩いて5分ほどのところにあるのが小泉八雲記念館と小泉八雲旧居です。
小泉八雲はギリシャ生まれのアイルランド人(当時はイギリス国籍)でしたが、日本の古事記を読んだことで来日し、日本に帰化して日本の怪談話をまとめたり、日本に関する様々な本を書いた人です。
国語の授業などでは一度は絶対に見たことがある名前ですね。日本名の小泉八雲で書かれていることも多く、外国人だったことを知らない人も多いのではないでしょうか。
そんな人が日本の怪談話をまとめたというのはすごいですよね。
城山稲荷神社から歩いてきた場合、小泉八雲記念館の跡に小泉八雲旧居の順番に見て回る形になります。もちろん小泉八雲旧居から先に見学してもOKなのですが、小泉八雲記念館には小泉八雲の生涯に関すること、なぜ松江で暮らしたのかを知ることができるので、そちらを見学後に旧居を見学したほうがより小泉八雲とその家族の暮らしに思いをはせれるのかなと思います!
小泉八雲記念館は2階建てで、1階が展示室になっており、全部で見終わるのに大体45分~1時間ほどでした。ちなみに私が見学に行ったときはまだ始まっていなかったのですが、2025年の朝ドラのモデルが妻・セツさんということもあり、その期間はセツさんに関する展示が行われるそうなので、そちらも見学する場合はもう少し時間が必要かもしれません。
小泉八雲旧居自体はこじんまりしたお家なので、私は10分ほどで見学が終わってしまいました。
14:30 武家屋敷

小泉八雲旧居から歩いて2分ほどのところにあるのが武家屋敷です。
松前藩の藩士が入れ替わりで住んでいた場所で、江戸時代に一度焼失後再建+増改築を繰り返し、今は明治期の図面をもとに復元され、江戸時代の面影を残しています。
江戸時代に庶民は武家屋敷には絶対に入れなかったんだよな~と思うと気軽に入れる現在はありがたいですね(笑)江戸時代のお客様を迎える表側と私生活の裏側の家の違いを見るのもとても興味深いです。
またこの武家屋敷の隣には松江ならではのお土産などの雑貨を取り扱うお店があって、それを見るのもすごく楽しいので、ぜひ立ち寄られてください。
それでもここの見学時間は私は25分ほどでした。
14:55 塩見縄手散策
この武家屋敷の前の通り・塩見縄手一帯に江戸時代は武家屋敷が並び、今でもその時の風情を残しています。
また周りに電柱もなく、歩いているだけで江戸時代の雰囲気を楽しむことができます。
ちなみに塩見縄手の名前の由来も先ほどの武家屋敷に住んでいた塩見小兵衛が異例の出世をしたのをたたえて塩見縄手と呼ばれているそうです。運気あやかりたいですね。
15:00 松江歴史観

武家屋敷から歩いて5分ほどで松江歴史観につきます。
これでちょうど松江城をほぼ半周する形で元の場所に戻ってきた形になります。

そうするとちょうど休憩を挟まずにだと3時間ほどでこの観光スポットを巡ることができました。
もちろんこの半周するまでの間にカフェやお土産屋さんなどもあるので、昼食などに立ち寄るともう少し時間がかかると思います。
ただ、やはりこの回り方が順路が一筆書きになるので、一番効率的かなと思います。
しかし、私は朝に旅館でご飯をたくさん食べてしまっていたため、おなかがなかなか空かず、ぶっ通しで歩いてしまいました。
なので、さすがに疲れてしまい、小腹も空いてきたため、松江歴史観の喫茶店で一服することにしました。

ちなみに松江は、京都・金沢と並ぶ日本三大茶菓子・お茶処です。松江藩松平家7代目藩主の不昧は大名茶人として知られ、その影響で藩内の町民にもお茶が浸透したそうです。なので、実は松江のお土産に茶菓子はおすすめです。
残念ながら松江歴史観での過ごしたのはこのカフェのみになってしまったのですが、松江歴史観では江戸時代を中心に松江の歴史や文化について展示されています。なので、歴史好きの方はぜひここに時間を割かれるのもありかなと思います!
ちなみに松江歴史観の喫茶店は日本庭園を見ながら一服できるので、おすすめです。
16:10 堀川めぐり

松江にきたら絶対に外せない!と思っていた最後の一つがこの堀川めぐりです。
その名の通り松江城のお堀にそってぐるっと小舟で回ります。運行は大体15~20分ほどで行われており、予約は基本いりませんが、どれくらいの人がいるかによって待ち時間は変わってきます。
基本は遊覧時間50分のコースで30分コースを希望の場合は要予約になりますので、注意が必要です。
ちなみに大手前広場乗船場の待合所には松江についての説明やおすすめのお店の紹介など、待ち時間にも楽しめるようにかわいく展示されているので、待ち時間も楽しくなりました!

堀川めぐり自体は小舟にのって、船頭さんがいろんな松江の説明をしてくれながらの旅になるので、先ほどまで歩いていた街並みを今度はお堀からみる新鮮さがあります。
また低い橋の下を通るときはこの小船の屋根が下りてくるので、アトラクションみたいになってちょっと楽しいです(笑)
50分の遊覧船は結構長いなと思う方もいるかと思いますが、お堀を1周するわけなので、どこも景色が変わるので、乗っていて飽きません。
また時期によってはお濠の周りに咲いているお花も変わったり、冬にはこたつ船が運行したりと季節によっても楽しめます。
17:00 島根県物産観光館

堀川遊覧船を楽しんだらちょうど17時になったため、乗り場の道路を挟んだところにある島根物産観光館にてお土産を買うことにしました。
松江観光の最後にどこかでお土産を買いたいと思っているのであれば、この島根物産観光館がおすすめです。
というのも、ここでは島根の食品や伝統工芸品を一度に買うことができます。また、観光の最後に立ち寄ることで荷物をたくさん持って歩かなくてもいいというメリットもありますし、宅配便での発送も対応してもらうこともできます。
ここの他にも松江駅のおみやげ楽市シャミネ松江店でもお土産は購入できますが、そちらよりも品ぞろえは多かったです。
島根のお酒を最後にまとめて買いたい場合や職場へのばらまきようのものを買うのであれば、こちらがおすすめです。
ただ、やはりおみやげ楽市シャミネ松江店にしか売ってないものもあるので、お土産で後悔したくない場合はまず初めに松江駅に到着後にお土産屋さんをチェックしてから観光に繰り出すことをおすすめします。
※ちなみにちょうど2024年6月~2025年2月まで改修工事にはいってしまい、2025年2月までは物産観光館から東に150mのところにある駐車場で仮設店舗にて営業しているとのことでした
17:45 松江駅に向けて散策

お土産の購入もすませ、あとは帰るだけの状態になったのですが、まだ若干時間に余裕があったので、歩いて松江駅に行くことにしました。
せっかくなので宍道湖の夕日がちょとでも見れるかな…と思ったのですが、あいにくだんだん曇り空になってしまい、また夕日の時間にはまだまだだったため、残念ながら思っていたような景色はみれませんでした。
また松江城近くから松江駅は歩いて25分ほどかかってしまいました…。
さすがに1日中ぶっ通しで観光していると最後はつらくなるので、皆さんは最後はぜひバスを使って松江駅に帰られて下さい…!
18:15 松江駅に到着後、バスで米子鬼太郎空港で帰路へ
松江駅に到着後、おみやげ楽市シャミネ松江店に立ち寄り再度お土産を探していると島根にしか売っていないご当地パンのバラパンを見つけました!
平日の夕方に行ったのですが、まだお店には普通に在庫ありといった感じで売り切れちゃう…!といった緊迫した状況ではなかったです。

なので、バラパンが気になる方はぜひ旅の最後に松江駅でバラパンを購入されてください!
しかも味も普通のノーマルだけでなく、抹茶やコーヒー、マーマレードが使われた夕日バラパンというものもありました!
個人的には夕日バラパンが1番おいしかったです!
そして、帰りの米子鬼太郎空港に向かうバスは予約制ではないので、早めにバス乗り場に行かれることをおすすめします。
今回私がバスを乗った時も全員乗れたのですが、かなり多くの人がバスを待っていて、これは全員乗れなくなるor通路の席も使われる可能性あるのでは…?というほどの人の多さでした。
そのため、もし空港バスを利用される方は早めにバス乗り場で待機しておいたほうがいいかなと思います。
まとめ
以上、松江観光を実際に行ってみての訪問箇所や所要時間、そしてどんな観光地がありどんな体験ができるかをまとめました!
今回は私は歴史をテーマに、松江城やその城下町、文豪・小泉八雲足跡をたどりました。
テレビや雑誌、そのほかの情報ではわからなかったことなどのお助けになればと思います!
しかし、松江周辺にはまだまだ島根県立美術館や足立美術館や、由志園、美保神社などのスポットがたくさんあります。
島根県立美術館はまだ松江市の中心部にあるのでこのルートに含めやすいのですが、足立美術館や由志園、美保神社は車や電車を使って移動しなければならないので、もし松江中心部を回りつつ、これらにも行きたい場合はお気をつけください!
もし、出雲・玉造温泉編もきになるようであれば下記もどうぞ!
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