ホテルや旅館を少しでも安くお得に利用するには??

【国内観光編】

よく巷で「株主優待券持ってるから安く泊まれるんだ~」とか「セールだったから安く泊まれたよ!」という声がありつつも、「いや株主優待券なんてもってないし!」「セールの時に競争に簡単に勝てるなら苦労しないわ!!」と思ったことありませんか?

たしかに株なんて簡単に買えるわけでもないし、セール期間中の日程でドンピシャで予約取れたら苦労しませんよね。

それでも自分が少しでもお得に泊まれるのであればでその方法を知りたくありませんか?

元・旅行会社勤務で旅行好きの人間がホテルや旅館の予約を取るときに必ずチェックしていることをお伝えします!

楽天やじゃらんなどのOTAサイトをまずはチェック

そんなのいつもやってますけど…と思われた方多いと思います。

まず最初にOTAサイトをチェックする理由は、自分がいいなと思うホテルや旅館の目星をつけるためです。

OTAサイトで一度検索してみるメリットは下記です。

  • 自分が宿泊したい地域のホテルや旅館を一括で検索できる
  • OTAサイトによっては期間限定でセールを行っているときがある
  • ポイントを貯めることが容易な場合が多い
  • 事前に会員登録をしておけばお客様情報の入力を省くことができる

もちろん、すでに泊まってみたいホテルが決まっているのであればこのOTAサイトをチェックする必要はないかもしれませんが、予約サイト次第では特典がつくこともあるので、念のためチェックすることをおすすめします。

どのOTAサイトをみればいいのか…?

個人的にはご自身がよく使うサイトでいいと思います。

例えば普段楽天ポイントを貯めるというのであれば楽天トラベルを、dポイントを貯めたい場合はじゃらんを、少しラグジュアリーなホテルに泊まりたい場合は一休を、海外旅行に行くことも多いのであればBooking.com…といった感じです。

ですが、ホテルや旅館によってはOTAサイトを利用しているところが限られている場合もあるので、2つぐらいサイト比較してみるのもおすすめです。

自分がいいなと思ったホテルor旅館の公式HPを必ずチェック!

今回の1番大事なところはここです。

ホテルも旅館も公式HPからの予約にベストレート=最安値を提供していることが多いです。

その理由は、OTAサイトや旅行会社を経由して宿泊客が予約する場合、ホテルや旅館側はOTAサイトや旅行会社に送客手数料を支払う必要があるからです。

ホテルや旅館にとっては、公式HPからの予約の方が手数料が発生しないため、その分安くお客様に料金を安く提示することができます。

送客手数料が発生しない場合もありますが、その場合でもOTAサイトや旅行会社は提示する料金に手数料分上乗せしていることが多いです。(そうでなくてはOTAサイトも旅行会社も利益を上げられませんよね。)

実際に私がこれまで公式HPから予約をとった経験上、大体10%程度安く泊まれることが多いです。

実は公式HPからの予約プランの特典の方がお得な場合も多い

さらにホテルや旅館は公式HPから予約を推奨するために、公式HPの方が特典付きのプランが掲載されている場合が多いです。

実際、私が宿泊先の予約する際には公式HPを利用することが多いのですが、「追加で利用する場合に発生する施設使用料が無料」「ラウンジでのコーヒー1杯無料」「売店で使える割引券付き」「女性限定の特典アメニティー付き」といった特典付きプランを選ぶことが多いです。

もちろん、もともとその特典狙いだったわけではなく、たまたま料金も安いなと思っていたら特典付きだったということが多く、その場合でも、OTAサイトなどで調べた料金よりも安いこともしばしばあります。

実際に旅館に宿泊したときには旅館の方から「こんなに特典付きのプランを利用する方は初めてみました…!」と言われたこともあります。

このように公式HPからの予約は様々な特典が付くことが多いので、ぜひ一緒にチェックされてみてください。

パッケージプランを利用する

これは特に新幹線や飛行機などの長距離移動をするとき場合に、ホテルと移動手段のチケットを一緒に購入する=パッケージで予約することによって割引を受けられるというものです。

例えば、羽田空港と大阪・伊丹空港間の往復チケット+大阪での宿泊チケットを一緒に予約するという形になります。

このパッケージプランはじゃらんや楽天などのOTAサイトや各社旅行会社が提供しています。

本当にお得かどうかを判断するために、まずは移動手段のチケットの往復代と泊まりたいホテルの公式HPの値段を足してみて、それよりも割引額が大きければパッケージプランを予約する方がお得です。

このパッケージプランを予約する際におすすめしたいのは、必ず利用する交通機関系列のパッケージプラン(例:東海道新幹線で移動するならJR東海ツアーズ、飛行機で移動するならJALダイナミックパッケージ、ANAダイナミックパッケージなど)をチェックすることです。

これは個人的な考察も含みますが、パッケージプランの場合、割引率を決める要素には交通費とホテル代の両方があります。ホテル代については当然ホテル側が決定しますが、往復チケットの場合は新幹線や飛行機などの鉄道会社や航空会社が決定します。

そのため、鉄道会社や航空会社が提供する公共交通機関の往復チケットの割引率には、他社提供のものに比べてある程度の柔軟性があるのではないかと考えています。

もちろん、これらの鉄道会社や航空会社のパッケージプランが常に他社のパッケージプランに比べて安いわけではありません。(実際にじゃらんなどのOTAサイトが安い場合もあります。)しかし、ある程度の指標として利用する交通機関系列のパッケージプランをチェックした上で、他のOTAサイトのパッケージプランを確認することをおすすめします。

パッケージプランの注意点

パッケージプランを予約する際には注意点があります。

1つ目は、乗りたい電車や飛行機の時間帯によっては+@の料金が加算される場合があります。

当然のことながら、鉄道会社も航空会社も需要の高い時間帯のチケットをわざわざ割り引いて提供したいとは考えていません。そのため、需要の高い時間帯には+@の料金が設定されています。

予約時にいざ自分が乗りたい時間帯のチケットを予約しようとしたら、先ほどよりも思ったより料金が多くかかっている…ということも起きてしまいますので、その点は注意してください。

2つ目は、予約時に公共交通機関の予約を確定できない場合があるということです。

JALやANA、東海ツアーズのパッケージプランであれば、航空券も新幹線も予約と同時に予約確定することができる場合がほとんどです。

しかし、じゃらんなどのOTAサイトの場合、ホテルの予約は取れるものの、公共交通機関の予約は確定するまでに時間がかかることがあります。

なぜならOTAサイトの場合、特に新幹線などの個人予約は乗車日の一か月前からの予約になるため、一か月以上先の予定に関しては予約を確定することができません。また、予約可能な時期であっても、旅行会社を通じた代行手配では、お客様に予約を行った後に旅行会社がチケットの手配をする流れになり、仮予約扱いになることがあります。そのため、即予約確定にならないことがあるということに注意してください。

オフシーズンに旅行に行く

多くのホテルでは「ダイナミックプライシング」という料金設定を採用しています。 旅行会社のパンフレットを見た際に、「○日~○日はA料金」「○日~○日はB料金」というように時期によって料金が異なる表記を目にしたことがある方も多いかと思います。

この料金が高い時期をオンシーズン、料金が比較的安い時期をオフシーズンといいます。

一般的なオンシーズンとオフシーズンは下記になります。

オンシーズン

  • 3月20日~4月中旬頃:桜の時期で外国人観光客が最も訪れるため。特に東京や京都などの主要都市のホテル料金が高騰しやすい。
  • ゴールデンウィーク:日本の大型連休で旅行需要がピーク
  • 夏休み/お盆時期:7月の三連休やお盆にかけて、多くの人が旅行に出かける
  • シルバーウィーク:9月の秋の連休で旅行する人が増えるため料金が上がる
  • 10月中旬~12月頭頃 :紅葉シーズンで外国人観光客の数も増加。特に最近は紅葉時期が遅れる傾向があり、滞在期間も後ろ倒しに
  • 年末年始:多くの人が休暇を利用して旅行するため
  • 春節(旧正月):中国からの観光客が増える時期(毎年日程が異なる)

オフシーズン

  • 1月~2月(春節を除く):年末年始の反動で節約志向が高まり、寒さも影響して旅行客が減る。
  • 5月のGW後:GWが終わると予約需要が一気に下がる時期
  • 6月:梅雨の季節で旅行を避ける傾向があるため、比較的安価。

とはいえ、日本は南北に長く、多彩な地域ごとの特色があります。そのため、オンシーズンとオフシーズンを一概に決めるのは難しいです。また、近年はインバウンド旅行客の増加により、従来のシーズン分けがさらに複雑化しています。

個人的には、狙い目の時期として「GW後~梅雨入り前」の旅行をおすすめします。この時期は比較的料金が安く、混雑を避けながら旅を楽しむ絶好のタイミングです。

上記はあくまで目安としてご参考にしていただければ幸いです。

曜日繰りを気にする

もし休みを比較的自由に調整でき、いつでも旅行に行けるという方には、「曜日繰り」を意識してみることをおすすめします。

先ほど触れたシーズナリティと同様に、ホテルは曜日に応じた料金設定を行っていることが多いです。 週の中で最も宿泊料金が高いのは「土曜日」です。翌日が日曜日であるため、多くの方が利用しやすく需要が高まる結果、料金が上がりやすくなっています。 また、金曜日や祝前日なども需要が高まる傾向にあるため、料金が高くなることが多いです。

一方で、比較的安価に宿泊できるのは「日曜日から水曜日」にかけてです。週の始めであることから、休暇を取って旅行に行く人が少なくなる傾向にあり、この時期は料金が下がる傾向にあります。

ホテルを予約される際には曜日繰りの確認もぜひ活用してください!

まとめ

お得にホテルや旅館を予約するためのポイント

  1. OTAサイトで目星をつける 楽天トラベルやじゃらん、一休などのOTAサイトを活用し、宿泊先の候補をリストアップしましょう。セール情報やポイント還元率もチェックしてお得に宿泊できるチャンスを逃さないでください。
  2. 公式HPを確認する 最安値や特典付きプランを見逃さないよう、必ず宿泊先の公式HPも確認してください。多くのホテルや旅館では、公式予約が一番お得になる場合が多いです。
  3. パッケージプランを検討する 移動手段と宿泊をセットにすると割引が適用されるパッケージプランも見逃せません。利用する交通機関系列のプランをチェックすると、さらにお得になる可能性があります。
  4. オフシーズンを狙う 混雑を避け、宿泊費を抑えるためにオフシーズンに旅行を計画してみましょう。「GW後~梅雨入り前」は特におすすめです。
  5. 曜日を意識する 土曜日や祝前日は料金が高くなることが多いので、日曜~水曜に宿泊を計画すると費用を抑えやすくなります。

これらのポイントを活用して、少しでもお得で快適な旅を楽しんでください!

コメント